日本経済新聞の「私の履歴書」で、ニトリの創業者のエピソードが連載されています。
今日が、ちょうど最後の回となりました。

ニトリの創業者、似鳥昭雄氏も、経営計画書の力を使って会社を大飛躍させた経営者の一人です。

似鳥氏は伝説の経営コンサルタント、渥美俊一氏に、経営計画書の策定指導を受けます。
1978年。ニトリの店舗数7店。年商も30億円ほどの時でした。
その頃に、似鳥氏は年商を100億円にする経営計画を立てたのです。

年商100億円。
さすがニトリの創業者、強気の計画を立てるなあ、と思われた方もいるかもしれません。
しかし、師匠である渥美俊一氏は、そんな似鳥氏を叱り飛ばします。
「もっと大きな計画にしろ!」と。

100億円なんて弱気すぎる、もっと夢のある経営計画書を作れ、というわけです。
そこで似鳥氏は恐る恐る、2002年までに100店舗、年商1,000億円という、一見無謀とも思える経営計画書を策定します。
そこまでしてやっと、渥美師匠の納得を得ることができたのです。

それから25年。
この途方もないとも思われた計画を、似鳥氏は2003年に達成します。
予定より1年遅れたものの、計画策定時に比べて店舗数を14倍、売上高を34倍にしてみせました。

更にその6年後の2009年。
店舗数は更に倍の、200店舗にまで拡大します。

渥美俊一氏は2010年にこの世を去りますが、
似鳥氏はその後もずっと師の教えを守り、常に経営計画書とにらめっこして目標達成度をチェックしながら、着実に会社を成長させ続けます。

 

直近2015年2月期の、ニトリの連結売上高は約4,200億円です。

2032年までの長期経営計画では、世界に3,000店舗、売上高3兆円を達成する、と宣言しています。
また途方もない計画を、と思われる方もいるかもしれませんが、夢のある経営計画書が、未来の現実を創造しているのです。
現に似鳥氏は、3,000店・3兆円を実現するために、アメリカ・中国で1,000店を展開し、中南米やアフリカにも製造拠点を構えるなどの、具体的な構想を描いています。

経営者が夢を見て、経営計画書という形にして宣言すれば、従業員も一緒にその夢を見ることができます。
経営者の夢が共有され、経営のベクトルが合った時に、組織はとてつもない力を発揮します。
一見無謀に見える計画でも、それが筋道立ったストーリーになっていれば、経営陣も従業員も同じ方向を見て、走り出すことができるのです。
ひょっとしたらその時点で、具体的な行動計画も立てられず、同じ場所に留まり続ける企業との勝負は、付いているのかもしれませんね。

ニトリの成長の軌跡は、経営計画書が持つ力とプレッシャーをうまく活用した好例と、
言えるのではないでしょうか。

 

会社を大きくしたいけど、踊り場にいると感じている経営者の皆さん。
どうやって現状を打破し、会社を飛躍させますか?

夢を社内外の人々と共有できる仕組みについて、考えてみることも、
その答えのヒントになるかもしれませんよ。

mirainimukatte